＜IBDP Japanese プレ＞

初めはクラスメートの作文のレベルやリサーチ能力が高すぎて、ついていけるのかとても不安になりました。少し経って授業に慣れてからも、やることが多いのと、自分の未熟さに嫌でも向き合わなければいけないことから、苦しく感じたこともありました。
それでも、クラスメートが年齢関係なく仲が良くて楽しかったことに助けられて、続けることができました。

授業は毎週笑いが絶えなくて賑やかでした。雑談や学校の近況報告、愚痴なども交えながら、お互いが宿題でやってきたことを発表し合います。この雑談が結構いい時間で、IBのことや、オランダのこと、過去の先輩の話など、色んな情報をもらいました。一つのクラスに2, 3学年の生徒がいる利点はここにあると思います。学校のことについて自然に先輩の話が耳に入ってくるのがよかったです。困ったときに頼れる存在が沢山近くにいるのも心強かったです。

クラスメイトの作文は大きな刺激でした。どうやったらそこに着目できるの！？と思わされるような斬新な観点を持っている人や、文章の書き方が大人っぽくて上手な人がいて、毎回圧倒されました。お題がいつも抽象的というか、ざっくりとしているので、同じお題でも人によって全く異なる作文に仕上がるのが面白かったです。

あと、授業で百人一首の暗唱と古文の音読をしていたおかげで、感覚的に古文がわかるようになったことはすごく助かりました。おかげで受験でも古文は自信をもって取り組める分野になりました。もし文法や単語の暗記といったやり方で始めていたら、もっと苦手意識が強くなっていたと思います。

そして何よりプレでの生活で印象に残っているのは、蘭塾祭です。
塾であんなにも力の入ったイベントをやること自体が衝撃的でした。
（あと教室の引き出しに劇のためのコスプレグッズが大量にあったことも…）
そしてそのうえにさらに衝撃だったのが、蘭塾祭伝統・コント。
初めて蘭塾祭でコントをやることを知ったときは、 驚きましたし、正直恥ずかしいな、いやだな、と思ってしまったのですが（ごめんなさい）、練習するうちに慣れてきて楽しくなって、最後はあまり気にしないで披露していました。
一つ自分の殻を破れたと思います。

プレはハードな面も多かったですが、盛りだくさんで楽しかったです。
私はDPには進まず、日本の高校生活を送る道を選びましたが、プレで得たものは絶対に将来役に立つと、無駄にはならないと思います。

＜小論文クラス＞

その後中3の秋にプレジャパを抜けて、受験のために小論文クラスをオンラインで始めました。 毎週先生と一対一の濃密な授業。
オンラインではなく、対面で受けられる日は時間を惜しまずにライデンに通えばよかったと今となっては少し悔やまれます。

有田先生の小論文の授業は、小論文のテンプレを教わって型にはめるものではなくて、「自分らしさを生かしながらいかにして力強い作文にするか」を大切にしていました。

「自分らしさ」を出すには、自分自身を理解することが大切だそうで、先生には「過去の思い出をなるべく沢山思い出しておけ」と言われました。過去と向き合って、自分はそのときどう思ったか、なぜそう思ったのか、どう行動したのかを考えることで、自分の性格や考え方を知ることができるからです。
学校への移動時間など、ふとしたときに常に思い出を振り返るようにしておいたおかげで、色々なことを思い出せて、作文はもちろん、最終的には面接へのいい対策にもなりました。

また「力強さ」の方は、先生が添削で構成を変えるだけで私の文章を格段と分かりやすくさせているのを見ているうちに、そして自分の欠点、「具体例を曖昧にしてしまうこと」を指摘され続けるうちに、コツが分かっていきました。
オンラインにしてしまったことが惜しい理由はこれです。先生の、魔法かと思うほど分かりやすくなる添削を目の前で見て、対面でディベートすることができていたらもっと力強いものにできたのではないかと思ってしまいます。
もしこの「生徒の声」を読んで小論文クラスを受ける方がいらっしゃいましたら、対面をおすすめします。

作文はプレジャパでも毎週書いていましたが、受験に向けたものとなると、大勢のライバルがいる中でも光る作品に仕上げなければいけないので、プレの時とはまた異なった観点や緊張感を持って書くようになりました。

自分の未熟なところを自覚させて成長させてくれる有田先生なので、一対一だと自分が無知で未熟なのが分かって苦しくもありましたが…
普段は私の作文の構成や受験に対する心構えに足りないところを的確に指摘してくれて、精神的に辛かったときにはアドバイスもくださって、最後まで沢山支えてもらいました。
また、じっくり話せたおかげでプレにいた頃よりも更に有田先生の考え方を知ることもできました。 最後に小論文の授業を有田先生にしていただけて本当によかったです。

蘭塾で過ごした時間は、数字にしてしまえばたったの一年半だけですが、とっても濃い時間でした。
得たものがあまりにも多すぎて、それに深すぎて、言葉では語りつくせません。
色々な知識が増えたこと、古文への苦手意識がなくなったこと、力強い作文が書けるようになったことなど、能力的なことだけではないです。全く新しいモノの見方、コミュニティのあり方を知って、自分の性格や考え方もかなり変わりました。
蘭塾での経験は私の中にしっかり根付いていて、これからも自分を支えてくれると思います。 一生の宝物になりました。ありがとうございました！