こんにちは。オランダ語講師の田中友季子です。オランダ人作家といえば、Annie M.G. Schmidt や Dick Bruna、Max Velthuijsが有名ですが、実はまだまだ優れた絵本がオランダにはたくさんあるんです。その中で、私が特に大好きな絵本を紹介します。

Michael Dudok de Wit 作　「Vader en Dochter」です。
岸辺で別れを告げた父親を待つ幼い娘。その岸辺を通るたびに父を想い、待ち続けているうちに、月日は流れ、娘は成長して、やがて母親になり、そして年老いていく。ある日、父と別れた場所にむかった娘がみた風景とは。。。

是非ともゆっくり読んでいただきたい１冊です。オランダ語の原文も難しくなく、穏やかに優しく静かに語りかけてくるようで、大切な人を想って「生きる」ことの悲しさと喜びを感じながら静かにページをめくる.....そんな本です。
2001年アカデミー賞短編アニメ賞を始め各国で受賞した8分間のアニメーション映画も、絵本とはまた違う魅力ですよ。

実は、私はこの作家さん本人にお会いしたことがあるんです。しかも、地元の本屋さんで！日本の芸術作品に刺激を受けたとお話ししてくれたMichaelさんは、日本の筆ペンでサインもしてくれました。

大人になってこそ感銘を受ける大人の絵本、どうぞ探してみてください。

来週、大人の皆さんへ向けた蘭塾のオンライン説明会が行われます。オランダ語をもっと知りたい方、日常会話を楽しみたい方、市民化試験の受験を考えてる方、是非お気軽にご参加ください。他にも色々なコースがありますよ。
4月11日(日)　14:00〜
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