あなたの折り紙に対するイメージとは何だろうか。小さい時に日本人なら誰しも折り紙という遊びに触れたことがあり、親しみがあるだろう。そんな折り紙は「今」著しい進化を遂げている。超複雑系折り紙と呼ばれる「現代折り紙」は世界中の折り紙アーティストに嗜まれ成長を続けている。
折り紙の世界には山折りと谷折りしか存在しない。シンプルだからこそ手軽で、奥深い。折り図を見ながらでさえ作品を完成させるのが難しい現代折り紙。その創作は想像を絶する困難が待ち受けているに違いない。だが、私達は忘れている。現代折り紙と同等、若しくはそれ以上に難しい折り紙の遊びが存在することを。
昔小学生の時、よく紙飛行機を折った。期待外れの点数を取ったテスト用紙を飛行機にして低い点数とおさらばする、という経験は誰しもあるのではないだろうか。上手く飛ぶ時は嫌な思い出が遠い彼方に去っていく気持ちがして心地良いものだが、投げた瞬間に足元に墜落するようでは現実を叩きつけられてるようで心地が悪い。
芸術的な折り紙作品として現代折り紙を取り上げるならば、折り紙ヒコーキは科学的な折り紙作品である。シンプルな見た目の紙飛行機の裏側には幾度となく設計者により繰り返された「決断」がある。それらが最適な形で組み合わさり初めて、紙飛行機は飛ぶのだ。
「闘う折り紙構造改革!」では折り紙の芸術的な側面と科学的な側面、二つの遊び方を通し、何故「飛ぶ」のか、何故「折れる」のかを実際に私が作った創作折り紙を通して一緒に学びたいと思う。創作折り紙が完成して行く過程を2週間おきにアップロードするので是非確認してほしい。